研究課題
基盤研究(C)
自閉スペクトラム症(以下ASD)を有する者では、学齢期以降に抑うつ、睡眠障害、社交不安・強迫症状、易刺激性・攻撃性、活動性低下等の二次障害を来しやすいが、有効な予防・治療は確立されていない。従来、乗馬やジョギング等の運動介入に易刺激性・興奮や常同行動、活動生低下、感覚面の改善効果があることが証明されているが、そのメカニズムは解明されていない。本研究では、運動を模した力学的介入である座面上下動椅子搭乗による脳への力学的刺激が、ASDに合併して生じる精神症状や行動変容、睡眠・生活リズムの変調等の二次障害や、社会的コミュニケーション特性、感覚過敏の改善に有効か否かを明らかにすることを目的とする。