研究課題
基盤研究(C)
運動時に筋肉へ電気信号を伝える末梢神経は、四肢における筋伸縮に伴って神経線維自体も伸縮する。その動的な変化に緩衝作用をもつ部位は、末梢神経のミエリンの中にのみある“シュミット・ランターマン切痕である。この部位にある蛋白複合体や加齢によるミエリンの変化によって末梢神経障害を起こしたり、強い運動負荷により神経症状が悪化したりすることを発表してきた。本研究では、末梢神経疾患で変化した神経に対する運動負荷の強度による症状の改善と悪化の境界について明らかにし、形態や機能に基づいた運動負荷の強度との関係性を数値化してステージングすることを目指す。