研究課題
基盤研究(C)
脳卒中は、いまや国民的疾患といえる重要な病気である。発症後には約70%の患者に肩関節の痛み(PSSP: post-stroke shoulder pain)が生じ、日常生活に支障をきたすだけでなく、生活の質の低下やうつ状態の要因となることが知られている。PSSPは高頻度で認められるにもかかわらず、その原因は多因子性であり、いまだ十分には解明されていない。本研究では、脳卒中後の麻痺側肩関節裂隙に注目し、超音波画像診断装置による評価などを通じてその構造的および機能的変化を明らかにすることで、PSSPの病態理解を深め、今後の予防や治療法の確立に寄与することを目指す。