研究課題
基盤研究(C)
長期間の高脂肪食の摂取は脳内ドーパミン2受容体結合を減少させ、認知機能の低下をもたらす。さらに、高脂肪食の摂取によりNAD+合成経路の律速酵素NAMPTの発現を抑制する。しかし、NAD+合成系酵素の補充(NMN)が肥満マウスのNAD+合成経路と脳内ドーパミン及び認知機能と関係させて検討した報告はされていない。従って、本研究では肥満による全身のNAD+合成量の低下が脳の線条体のドーパミン量、認知機能に関係するかどうかを検討する。さらにNAD+合成系酵素のNMN補充は運動と同様に肥満による認知機能の低下に予防・改善効果を明らかにすることを目指す。