研究課題
基盤研究(C)
冷え症は、身体末梢部の強い冷感を主症状とする健康障害である。特に夜間の足の冷えは入眠を難しくするため、冷え症者では不眠を随伴症状とし、日中の眠気の誘発や集中力の低下を招きやすい。本研究では、若年成人女性の冷え症緩和および睡眠の質向上のための方策としての複合的運動(有酸素性運動+無酸素性運動)に着目する。その運動の効果を月経周期の影響を考慮に入れながら質問紙調査と生理的指標を基に検討することにより、冷え症者の睡眠と温度感覚の機能的特性について探究する。本研究から得られる基礎的知見に立脚して、健康増進に寄与する運動習慣の可能性を拡大させ、女性の生命と生活の質の向上をめざす。