研究課題
基盤研究(C)
本研究は高齢者の転倒を予防する新しい歩行機能訓練法を開発する。今回は、外部刺激のアプローチにより、神経機構そのものにアクセスする。特に、歩行中枢の存在する脊髄神経システムを重点的に賦活化/再パターン化し、新しい歩行機能訓練法を目指す。具体的には、1.歩行中枢の活動タイミングを感覚神経刺激(弱い強度の足底皮膚刺激)により任意に変化させ、2. 脊髄に再学習を促し、3. 脚部の歩行パターンをダイナミックに変容する。脳に比べて脊髄は再生が生じにくく、研究も遅れている。ゆえに、脊髄のメカニズム理解に基づいた新しい高齢者の歩行機能訓練法の開発は重要と考える。