研究課題
基盤研究(C)
本研究では腱の能動的な運動器としての側面に着目し、即時的な筋力増強を目的とした腱への介入方法およびその作用機序を明らかにすることを目的とする。具体的には「腱への電気刺激は内在するゴルジ腱器官を賦活し、脊髄反射を亢進して発揮筋力を増強させる」という仮説を立て、小型霊長類にジャンプ動作を行わせ、同時にアキレス腱に電気刺激を与えることで検証する。もし先の仮説が正しければ、アキレス腱電気刺激によってジャンプ力が即時的に増大することが期待される。本研究は、ゴルジ腱器官の運動制御における役割を理解する基礎研究であるとともに、従来の筋力トレーニングに代わる「腱力トレーニング」の有用性を示唆するものである。