研究課題
基盤研究(C)
近年、2型糖尿病(DM)の発症において、内臓脂肪の炎症を含めた免疫応答の異常が関与することが明らかになってきている。特にマウスの2型DMモデルを用いた解析から耐糖能の悪化には、T細胞、B細胞や樹状細胞(Dendritic Cell:DC)などの様々な免疫担当細胞の関与が指摘されている。本研究課題においては、2型DMの発症におけるDCと、DCに発現する細胞質型チロシン脱リン酸化酵素Shp-1の機能解析を目標に実験を進める。用いる実験系はDC特異的にShp-1を欠損するコンディショナルノックアウトマウスを利用するものである。そして糖代謝に与えるサイトカインであるIL-10に関しても解析を行う。