研究課題
基盤研究(C)
心不全パンデミックの予防策として各ステージに適した病期別栄養療法に期待が寄せられている。特に増悪と寛解の繰返しを特徴とする心不全では、生体内の栄養素代謝も複雑に変化していくことが予想される。本研究の目的は心不全特有の栄養病態やその制御メカニズムを解明することであり、まずはその糸口となる研究ツールとしてヒトの心不全経過を模倣する急性~慢性心不全移行モデルマウスの開発に取り組む。さらに、この急性~慢性心不全マウスを用いて、栄養障害の程度や栄養素代謝の変化を経時的に解析することで、心不全の進行過程において予想される栄養素代謝の動的な変化(=栄養動態)を明らかにする。