研究課題
基盤研究(C)
肥満はがん発症率や転移性を高めるリスクファクターであるが、一方で、免疫チェックポイント阻害薬治療に対する奏効率や生存率が改善する報告もあり、肥満ががん病態に作用する分子基盤の詳細は不明である。近年、腫瘍微小環境TMEの脂肪酸環境ががん細胞や免疫系細胞の機能に及ぼす影響とその分子機構の解明が注目されている。本申請では、肥満や脂質栄養状態によって変化するTMEの脂質環境が、時間的・空間的に免疫細胞の活性化機能を変化させるのか?さらに、その活性化機能は、TMEを構成する他の細胞とどのように相互作用するのか?という学術的問いに対する実験的アプローチを行う。