研究課題
基盤研究(C)
軟骨変性・消失を本態とする疾患である変形性膝関節症(以下膝OA)では、筋量、筋力低下を示した病態であるサルコペニアをみとめる。サルコペニアは高齢疾患者の生存率悪化に直結するため、その改善は急務であるが、根本的メカニズムは明らかとなっていない。申請者は、膝OAモデル動物を用い膝OA病態が著明に悪化すること、それに伴いサルコペニアをみとめること、さらに萎縮筋の網羅的解析により、エネルギー代謝や細胞外マトリクス関連因子が著明に変動することを見出している。これらの結果を踏まえ、肥満が先述した因子に影響をおよぼすかどうか、またそれらの機能異常に基づく新たなサルコペニア予防・治療法の探索を目的とする。