研究課題
基盤研究(C)
遺伝子の転写制御に、ゲノムの3次元構造(3Dゲノム構造)は非常に重要な役割を持つ。3Dゲノム構造は細胞老化に伴い再編成され、周辺の細胞の癌化を促進するSASP因子の過剰発現といった老化細胞特異的な遺伝子の転写活性化にも関わることが分かってきた。しかし、細胞老化により形成される特異的な3Dゲノム構造や、その再編成の機構は不明な点が多い。本研究では、これまでのプロテオミクス解析で見出した候補タンパク質から、この再編成に重要な役割を担うタンパク質を特定し、その分子機構を解明する。そして、老化細胞特異的な3Dゲノム構造の再編成を介した遺伝子の転写制御機構を明らかにする。