研究課題
基盤研究(C)
うつ病発症の根本的原因の一つとして、脳内で神経活動に影響を及ぼすトリプトファン‐キヌレニン代謝産物の関与が考えられている。これまでの研究によって特定の組織における調節系が血中キヌレニンレベルを一定に維持していることが示唆され、トリプトファン‐キヌレニン代謝酵素の局在から、その役割を担うのは肝臓か腎臓であると考えられた。これを明らかにすることでうつ病発症の新たな発症メカニズムに切り込める可能性がある。そこで本研究の目的は、肝臓と腎臓が血中キヌレニンレベルに及ぼす影響を調べ、うつ病発症の新たなメカニズムを解明し、予防・治療法の開発に向けた科学的根拠を構築することである。