研究課題
基盤研究(C)
老化表現型を引き起こす上流のメカニズムは依然として解明されていない。私達は腸や皮膚に炎症を惹起して老化促進作用を調べたが、慢性炎症だけでは老化様症状の誘導は限定的で、老化耐性を担う恒常性維持機構の破綻が重要だと考えるに至った。探索の結果、抗炎症性ホルモンの糖質コルチコイドGCの肝臓におけるクリアランス能の低下と、末梢GC標的組織における肝臓とは対照的なシグナル増強を発見した。本研究では、Aging clockとしての肝GC代謝能の低下を検証し、老化の原因となる上流の現象の解明を目指す。