研究課題
基盤研究(C)
ある種の薬剤をマウスに投与することで一時的な過食行動が生じることに研究代表者は気付いた。その薬剤は細胞小器官の一つである小胞体にストレスを引き起こすことが分かっていて、この小胞体ストレスによって生じる細胞の応答反応を解析すれば「やけ食い」のような摂食異常を理解する糸口になることが期待できる。これまでの研究活動により研究代表者は小胞体ストレスを分子レベルからマウス生体レベルで調べられる独自のツールを揃えている。これらを発展的に活用して本研究では前述の過食モデルマウスを解析する。それにより小胞体ストレス応答分子の新たな役割を見つけ出し、今日まで成し得なかった摂食行動制御のメカニズム解明に挑む。