研究課題
基盤研究(C)
先天性ケトン体代謝異常の新規疾患であるモノカルボン酸トランスポーター1(MCT1)欠損症は、乳幼児期にケトン体・乳酸などのモノカルボン酸がミトコンドリアで十分に代謝されず、血液が酸性化することでケトアシドーシス発作を生じる。本研究では、MCT1欠損症のホモ・ヘテロ接合変異と一塩基多型がMCT1の機能変化とミトコンドリア機能の低下を引き起こし、ケトアシドーシス発作の重症化をきたすのかを解析する。本研究成果に基づき、MCT1欠損症の原因となるバイオマーカーを確立するとともに、代謝経路が未成熟な乳幼児の発育と疾患予防に貢献する。