研究課題
基盤研究(C)
消化管上皮は、身体の内外を区分けし、栄養素の消化・吸収や、異物を排除するバリアとして重要な役割を担っている。腸上皮の細胞同士はタイト結合で接着されており、クローディンというタンパク質がこの細胞間の輸送の制御に重要であると考えられている。クローディン-2とクローディン-15は、いずれも陽イオンを選択的に透過させる性質を持つが、小腸に同様の機能を持つクローディンが2つも発現している生理学的意義や、その発現部位が年齢依存的に異なる理由については明らかにされていない。小腸上皮の陽イオン選択的透過性は栄養素吸収の面でも非常に重要であり、本研究は消化管疾患の理解に役立つことが期待される。