研究課題
基盤研究(C)
球面上の等方的確率場について,確率場から定義される積分幾何の基本公式を導き,いわゆる確率場の幾何を確立する.これにより確率場の最大値分布近似として知られている「オイラー標数法」と「チューブ法」を統一的に扱う.確率場は分布がガウスの場合だけではなく,非ガウス確率場も扱う.導出した公式を用いて,天体物理学,特に宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の標準的データ解析手順を再検討する.期待オイラー標数は確率場の最大値分布の近似を与えることを用いて,上記の結果を球面データ(方向データ)や関連する多様体上データからの変化点解析に応用する.