研究課題
基盤研究(C)
高精度数値計算のためのプログラミングでは計算誤差の発生や伝播を回避するための煩雑な記述が求められる.本研究で目指すのは,プログラミングに要するコストを抑えながらも,計算結果の精度を保ちつつ高速に計算処理を実行できるプログラミング環境である.システムの中心となるのは,任意の要求精度での計算を可能にする数値計算ライブラリと,それを用いたプログラムの静的・動的解析に基づく最適化機能を持つ言語処理系である.マルチコアプロセッサの並列性を活かした細粒度・中粒度並列処理や,それを引き出すためのプログラム解析・変換技術の総合により,システムの実現可能性を追求する.