研究課題
基盤研究(C)
近年,IoT機器において,セキュリティの実現のためにTEEが必要となっている.TEEの実行にはハードウェアによるセキュリティ支援機構が必須であるが,現状,製品化されているセキュリティ機構を持つMCU(セキュアMCU)はARM社のARM-Mのみであり,TEEはARM-Mに専用化されて実現されている.ARM-Mは内部がブラックボックスであるため,半導体ベンダがその安全を保証できる範囲が限定的であるという問題がある.本研究では,ARM-Mとはアーキテクチャや利用形態が異なるセキュアMCU向けのリアルタイム性や機能とソフトウェア複雑度を選択可能な小規模なIoT機器向けのTEEの実現を目的とする.