本研究では、個人情報を外部に漏らすことなく安全な認証処理を実現できる匿名認証の基盤技術を開発する。特に、急速に普及しているIoTに注目し、この環境に適応した実用性の高い技術となるよう改良を重ねる。また、現在の計算機環境に適した匿名認証システムを構築し、性能評価実験を行う。現在のIoT社会では、多くのデバイスがネットワークを通じて相互に連携している。このため、高速かつ軽量な匿名認証が求められ、本研究はその実現を目指す。評価実験にあたっては、提案方式の実装モジュールの大きさ、消費電力、メモリ空間などについても解析することで、理論研究のみに終始するのではなく、実用化についても視野に入れる。
|