研究課題
基盤研究(C)
計算機のハードウェア面の性能向上が鈍化したことにより、高い計算精度が要求される高性能計算システムにおいてもデータ精度調整を行うApproximate Computing(以下AC)の必要性が明らかとなってきた。AC 技術を用いるとデータ精度変更により通信時間を大幅に削減することができる。一方で通信のデータ精度を一律に引き下げると計算精度が悪化することが問題となる。本研究では計算精度の悪化を許容範囲に収めながら通信性能を向上させる通信ライブラリの開発を行う。開発ライブラリは計算精度悪化を抑制するため、動的にデータ精度を調整する。また、ロールバック機能の追加により精度悪化による計算破綻も防ぐ。