研究課題
基盤研究(C)
静的バイナリーニューラルネット(SBNN)は、2値活性化関数と3値結合で特徴づけられ、分類機能等をもたらす入出力写像を実現できる。遅れフィードバックを施すと、動的バイナリーニューラルネット(DBNN)となる。その動作は2値状態変数ベクトルに関する差分方程式で記述され、多彩な周期軌道を生成できる。過渡現象も様々である。 研究の目的は、DBNNの動作をSBNNの機能と関連づけて精密に解析することと、解析結果の応用の基礎を固めることである。周期軌道を、その複雑さや安定性に関する特徴量を用いて解析する。応用としては、2値データセットのクラスタリング、時系列の近似、などを検討する。