研究課題
基盤研究(C)
集中力の維持には脳の高度な機能である定常騒音を無視するという順応が大きな役割を果たす.7月に導入された新しい騒音規制により車内環境は自動運転や電気自動車のような路面騒音が中心となり,車内音評価について見直す必要がある.本研究では,順応が崩れる背景騒音の時間・周波数構造の違いを定量化し,人間の心理・生理反応との関係を調べることで,その特徴を明らかにし,そのサウンドデザインに資することを目的としている.順応が崩れるきっかけとなる注意が向きやすい音の特性を解明し,神経生理学的な視点から騒音の低減及び快音化の指標を見出すことにより,新しい環境指標の確立を行う.