研究課題
基盤研究(C)
太平洋から北極海に流入する海水には豊富な栄養成分(栄養塩)が含まれており,北極海太平洋側の生物生産を支えているといわれている。しかし,従来の船舶観測では夏の状況しかとらえることができず,栄養塩輸送の全体像は不明である。本研究では,化学センサーと自動採水器を用いた通年の係留観測を実施することで,「北極海への栄養塩供給の季節変化」を明らかにすることを目的とする。海氷減少や温暖化によって変化しつつある北極海の現状理解と将来予測に欠かせない研究である。