研究課題
基盤研究(C)
泥炭湿原には,紫外線を吸収し分解する性質を持つ溶存有機物(DOM)が豊富に存在する.DOMは光分解される際に温室効果ガスCO2,CH4,COを放出するが,現場における放出量や放出過程は分かっていない.またDOM光分解からN2Oも放出されると予測されるが報告例はない.泥炭湿原の中でも寒冷地に分布する山岳泥炭湿原では,標高にともない紫外線量が増加する.したがって,山岳泥炭湿原におけるDOM光分解を介した温室効果ガスの放出の解明は重要である.