研究課題
基盤研究(C)
近年低線量率放射線の健康影響が注目されており、低線量率群のリスクに対する高線量率群の比である線量率効果係数の研究が多く実施されているが、低線量率群と高線量率群の背景因子が異なる場合、正しく推定されない。背景因子を比較的均一な動物実験は有効であるが、それでも線量率が異なる照射の照射期間の差が照射時年齢の差に繋り、放射線感受性の差は避けられない。照射時年齢の異なる高線量率照射データより放射線感受性の変動(年齢感受性)を推定して調整を試みたが、年齢感受性が線量率により異なる可能性がこれまでの研究で示唆された。本研究では年齢感受性の線量率依存性の推定により、線量率効果係数を照射時年齢に拡張を行う。