研究課題
基盤研究(C)
一見静寂と思われている海中は、波の音、生物音、船舶騒音などで騒々しい世界であり、これらの音がその地域や環境に特徴的な水中の風景(水中サウンドスケープ)を作り出している。申請者は海中発音生物であるテッポウエビ類の発する音に着目し、1998年から日本沿岸域で水中音響を調査してきた。本申請では、過去に水中音響を収録した日本沿岸の各地点で水中音響収録を行い、テッポウエビ類の発する音の頻度や水中サンドスケープの変化から気候変動による海水温の変化等が沿岸生物生息環境に及ぼす影響について評価を行う。