研究課題
基盤研究(C)
アジア地域に分布する水田の多面的機能が重要視される一方で、国内の水田農業は米の需要減少を背景に転作施策が導入され、地域農業の多様化が進められている。本研究は水田転作施策に対するコミュニティの応答を表現するエージェントベース土地利用モデルの構築に必要な要件を明らかにすることを目的とする。そのために階層型線形モデルを用いて水田転作に影響を与える外的・内的要因を特定し、抽出した意思決定要因を集落および土地所有者をエージェントとする土地利用モデルに組み込み、その転作行動への影響を定量的に推定する。さらに地域に特化したシナリオ分析を通じて、転作施策が地域農業の多様化に与える促進および阻害要因を解明する。