研究課題
基盤研究(C)
高齢化が貯蓄増加をもたらすという人口ボーナスと貯蓄減少という人口オーナスの両方の可能性が議論されており、結論は出ていない。中国では生産年齢人口の減少と高齢化が急速に進展しており、貯蓄動向と長期的な経済発展への影響に関する実証研究が喫緊の課題となっている。本研究は、中国の高齢化が貯蓄と長期的な経済発展に与える影響を明らかにすることを目的とする。①人口ボーナス論の再検討を行い、②人口動態・貯蓄統計の整備とデータベースの構築を行い、最終的に③経済成長モデルによるシミュレーションを行い、2035年の中国の「社会主義現代化の基本的実現(中程度の先進国レベル到達)」の可能性を検証する。