研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、マダガスカルにおける救荒食の知識と調理技術の起源を明らかにすることである。人類は野生植物を食物として利用するために、植物がもつ毒を解毒したり、食べにくさを緩和したりする調理技術を発展させてきた。本研究では、そうした技術が救荒食にかかわる技術として残っていると想定し、(1)アフリカ大陸起源と考えられるタマリンド、(2)アジア起源と考えられるサトイモ科植物、(3)マダガスカル固有植物、という3種類の植物の救荒食としての利用方法について調査し、その結果をアジアやアフリカ大陸の救荒食と比較する。