研究課題
基盤研究(C)
事後測(ポストディクション)は,事後的な要因が,先行する認知・判断に対して時間を遡って影響を与える錯覚現象として知られているが,それがなぜ・どのように生じるかは未だ不明である.事後測は社会活動の基本である他者とのコミュニケーションにおいても見られるものの,他者との関わりに関する研究事例は限られており,特に他者動作の視覚情報の影響に関しては検討されていない.例えば,会話におけるジェスチャーの効果は,事後測の影響を受けていると考えられる.そこで本研究では,他者動作に関する視覚情報が,事後測的な認知処理に対して与える影響を解明することを目的とする.