研究課題
基盤研究(C)
健常者および脳卒中(脳梗塞/脳内出血/クモ膜下出血)の確定診断を受けた患者の血液試料の赤外吸収スペクトルを解析し,脳卒中の発症可能性を迅速かつ客観的に判断可能なシステムの構築を目指す.試料の前処理が不要かつ高感度測定が可能なフーリエ変換赤外分光器(FT-IR)による減衰全反射(ATR)分光法を利用する.発症や病態に伴う血液成分変化を見極め,スペクトルの多変量解析に基づく予測判別モデルを構築し,判別性能評価とフィードバックを繰り返し行う.判別精度向上のため,加齢に伴う血液成分変化の影響や,脳卒中と症状所見が類似するその他の神経疾患との鑑別可能性についても検討する.