研究課題
基盤研究(C)
本研究提案では,脱離時に皮膚損傷を引き起こさない皮膚貼付用テープへの応用に向けて,十分な接着力を有するが,生体非侵襲な刺激に応答して体積変化や破壊をともなわずに脱離する「温度応答性表面グラフトゲル」の開発を行う.研究代表者が確立したハイドロゲル表面改質手法および独自開発した接着力評価装置を活用して検討を行い,皮膚モデル物質のベークライト及びコラーゲン繊維シートに対して20 ℃で1,000 N/m^2以上,5 ℃で 100 N/m^2以下の接着力を示す温度応答性表面グラフトゲルを作製するために必要となる分子構造条件を明らかにする.