研究課題
基盤研究(C)
温度変化で細胞を効率よく培養および剥離するために、温度応答性ブロック共重合体の物理コーティングを利用した機能性ナノ表面を検討する。ベース基材の表面特性は細胞接着に影響を及ぼすが、その機序はいまだ不明である。本研究では、表面改質の影響とその機序を明らかにしつつ、細胞接着性に関してこれを最適化する。またパターン状に表面改質した基材に温度応答性ナノ薄膜を形成し、表面改質で接着領域をプログラムする新しい細胞パターニング法についてもあわせて提案する。本研究の新概念の基づく多角的なアプローチは、学術的に独自性と創造性を有しており、従来技術の欠点を克服するブレークスルーが期待できる。