研究課題
基盤研究(C)
分解吸収性を示す足場材料を用いる生体組織再生では、再生過程での足場材料の収縮が問題となっている。これを解決するためには、「足場材料の分解吸収」と「細胞の細胞外マトリクス(ECM)産生」との平衡に関する理解を深める必要がある。本研究では、「足場材料の分解吸収」と「細胞のECM産生」を時空間的に評価することで、生体の動的平衡に潜り込む足場材料の性質を解明する。具体的には、シルクゲル粒子を足場材料としたスフェロイド形成過程において、シルクゲルの分解と細胞のコラーゲン産生とを時空間的に評価する。そして、分解吸収が細胞のECM産生と同調するシルクゲルを得て、その材料物性を明らかにする。