研究課題
基盤研究(C)
本研究は、向指向性のPV由来のペプチドを搭載した乳酸菌由来の標的特異性的BEVベクターの基盤技術の開発を目的とする。特にポリオウイルスの外殻タンパク質から得られた二つのBBB透過性ペプチドをそれぞれ付与した乳酸菌を宿主とするBEVベクターを作製し、細胞株およびマウスへの導入実験により、その標的特異性の実証を試みる。中枢神経系への薬物技術は、世界的にも嘱望されている。特定の細菌を用いたBEVベクターは遺伝子工学的手法による操作性の高い技術であり、標的特異性が確認されれば、より精度の高い技術となる。中枢神経への薬物輸送に限らない技術として、その応用が期待される。