研究課題
基盤研究(C)
皮膚癌は健常部と熱の伝わり方が異なることから,患部と健常部の有効熱伝導率を測定することで皮膚癌の診断が可能である.熱パルスを与え,皮膚表面の温度応答を測定することで,皮膚表面および生体内部の有効熱伝導率を測定する熱パルスレーダーの表面温度計測装置が開発されている.本研究では,より浅い皮膚表面の熱物性を短時間で計測できる新しい熱パルスレーダーを開発する.新方式の熱パルスレーダーにより初期の皮膚癌の早期診断法を確立し,診断精度の向上と診断時間の短縮を実現した実用化に向けた皮膚癌診断装置の開発を行う.