研究課題
基盤研究(C)
人工視覚システムは視覚再生のみならず、電気刺激自体が治療となる可能性がある。本研究では、低侵襲な電気刺激法を開発し、視覚障害の原因の上位3つを占める根本治療のない緑内障、網膜色素変性症、糖尿病網膜症に対する人工視覚システムを用いた電気刺激療法及び視覚再建の可能性を検討する。また近年、失明患者に対する治療での効果判定には、全視野刺激閾値のような自覚的検査が用いられることが多く、実臨床では心理的な影響を受け、動物実験には使えないなど問題が多い。そこで、今回、他覚的な新しい評価法を並行して検討し、治療の効果判定や重要度の定量化を行い治療方針の決定に役立てるものを開発することを目指す。