研究課題
若手研究
本研究は、ベーシック・インカム(BI)について、①平等主義の哲学理論からBIの理解を再構築した上で、②BI及び関連する諸制度の望ましい制度構想を提示する。その際には、哲学の手法による規範的検討と、サーベイ実験による実証的検討を架橋する。これにより、BIを導入した場合の社会的影響や、人々がBIやそのための課税を支持する際の理由や条件を踏まえ、哲学理論を制度構想に繋げる。本研究は、(A)自己実現のための労働選択を可能にするBIの制度構想の提示、(B)BIを実現する際の望ましい税制度の構想の提示、(C)BIと他の諸制度との適切な分業関係の提示、という三つの課題に取り組む。