研究課題
若手研究
近年、ヒト胎児組織研究の倫理をめぐる状況は大きく変化しつつある。生命科学の発展は、ヒト胎児組織を用いた研究を高度化させる一方で、ヒト胎児組織研究に代わりうるような代替手法の開発も進んでいる。また、胎児組織研究への社会的認知と不安も高まっている。こうした複雑な状況下では、様々な種類の胎児組織研究の倫理的課題を、各種の代替手法との比較で評価する枠組みを構築することが必要である。本研究では、(1)各種ヒト胎児組織研究の倫理的課題の同定・検討、(2)代替手法との比較、(3)ヒト組織研究に関する日本市民の態度調査、の三つの課題の検討とその総合により、必要な枠組みの確立を目指す。