インド密教サンヴァラ史における綜合的思想形成の解明―クリシュナの歴史的位置づけ―

• 研究課題/領域番号: 25K16073
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 渡辺 亮 東北大学, 文学研究科, 助教 (90983106)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2029-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2028年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2027年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: インド密教 / チベット仏教 / サンヴァラ史 / クリシュナ / 儀礼文献

研究開始時の研究の概要

インド密教の諸潮流のうち9世紀以降に隆盛を迎えた「サンヴァラ」と称される聖典・思想・儀礼の一大体系がある。本研究は、サンヴァラの理論・実践を相承したクリシュナの綜合的傾向がインド・チベット仏教の史的変遷と展開の中で重要な役割を担った可能性を指摘するために、彼の思想が反映された儀礼文献を批判的に検討し、周辺の文献との関連性をも明確にすることにより、彼が当時の仏教界に果たした新機軸を解明しようとするものである。