研究課題
若手研究
本研究では、明治期から第二次世界大戦期ごろまでの視聴覚メディア(幻燈、レコード、舞踊、演劇、写真、活動写真、ラジオ、小型映画など)が、日本人のメンタリティ(心性)に与えた影響を掘り下げる。明治期以降、様々な思想・宗教(西洋啓蒙思想、儒教や仏教、キリスト教、新宗教など)がシンクレティック(混合)していくなかで、視聴覚メディアは教育・宗教・娯楽として広範に普及する。だが昭和期の産業技術のオートメーション(自動化)を経て、人々のメディアへの意識はどう変化するのか。その変遷の諸相を当時の実物史料などから具体的に実証・分析し、日本人の根源的「メディア」像を明らかにする。