研究課題
若手研究
「ゲノム研究のデータ多様性」は、ゲノム医療を平等に社会実装し健康格差を縮小するために、基礎研究の時点から求められている。これは社会的マイノリティを包摂する際の倫理的配慮や、データ共有における研究参加者の権利保護などの議論が関わる問題だが、日本における検討はまだ少ない。本研究はまず文献検討等による国内外の調査から、ゲノム研究のデータ多様性という概念の全体像を描く。その上で国内のゲノム研究者にも現状の認識や取り組み、課題などについてインタビューを実施し、日本の歴史的背景や文脈を踏まえた上で、この国際的潮流にどのように対応していくべきかを明らかにし、日本のゲノム研究者に還元することを目指す。