研究課題
若手研究
本研究では、戦時中の上海及び周辺地域を舞台にした外地文学を多角的に捉えてその文学的主題を考究し、外地の文化政策と外地の日本語メディアも視野に入れながら外地文学を再評価する。これにより、従来の「時局性」が強調された外地文学の研究動向に、文化交渉と歴史を総合的に捉えるという方法を提示し、より多面的に上海及び周辺地域の表象を捉え直すだけでなく、日中文化交流の実相の解明が期待される。