研究課題
若手研究
本研究では、室町時代の和歌資料のうち、その大部分を占めながらもこれまで十分な活用がなされてこなかった「歌会資料」の調査・蒐集を行い、その全貌の把握を目指す。本研究課題においては特に、15世紀京都における天皇家と将軍家が主催した歌会資料を対象として、基礎的側面の検討を行い、室町時代における歌会研究の基盤構築を試みる。具体的には、①現存する歌会資料の伝本・参加者等の情報を網羅した詳細年表の作成、②歌会資料集成各伝本の解題の執筆を行う。これらの作業と並行して、興行個々の性格分析も行い、室町時代の歌会制度の実態を明らかにする。