研究課題
若手研究
朝鮮時代に庶民の教化を目的に編纂されたいわゆる「行実図系教化書」を対象に刻手名に注目することで,朝鮮時代の出版文化を下支えしていた彫り手の相関図を作成し,朝鮮時代における書物の流布状況に関して明らかにする。刻手名は刊本の刊行年や刊行地を推測する一定の基準となるもので,本研究成果公開後は,これまで刊行地や刊行年代がわからなかった刊本も刻手名という基準からおよその年代特定や刊行地特定が可能となる。