研究課題
若手研究
人間言語は、例えば英語の仮定法過去のように、現実ではなく仮想の状況に関する談話であることを明示する形態的手段を有する。本研究は、ことばの意味を数学的道具立てを用いて分析する形式意味論の観点から、英語、日本語を含む5つの言語の仮想形態素の振舞いを調査する。言語間の体系的な比較を通して、仮想形態素に関する通言語的・通構文的に妥当な意味理論の構築に向けた、一つの道筋を示すことを目指す。