研究課題
若手研究
本研究は、ザビエル来日1549年以降のキリシタン時代に、キリスト教宣教会の一つであるイエズス会が刊行した文献、及び、イエズス会宣教師の手に成る写本の日本語ローマ字本文に付された手書きのアクセント記号を、日本の中近世芸能文献に見られるアクセント記号(節付け)と対照させることにより、同音で、かつ、文法的に意味を異にする形式(syncretism)が、イエズス会ローマ字本刊本・写本において、アクセント記号により示されるイントネーションで区別されていた可能性を解明しようとするものである。