会話における話題移行には、前後の話題のつながり方や、新しく選択される話題内容、その話題を導入するための言語表現といった多くの構成要素があり、それらの要素が関係しあって、話題移行が実現する。また、話題移行には言語・文化ごとのパターンがあり、その特徴の違いがコミュニケーション摩擦の発生要因になり得る。本研究は、会話資料から収集した話題移行箇所の特徴を多様な観点から分類し、出現しやすい特徴の組み合わせを整理することによって、日本語の話題移行パターンを提示することを目指す。さらに、当該研究方法を中国語分析に応用することで、日本語と中国語の話題移行パターンに関する対照研究を試みる。
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